私の写真仲間のWさんは、ポートレート専門のカメラマン。
いつも撮る側にまわってばかりで、自分が撮られることはほとんどないそうです。
そんなWさんから、「野中さんに撮ってほしい」とお願いされました。
正直、ポートレートの知識も経験も、私よりずっと豊富なWさん。
そんな方に声をかけてもらえるなんて、嬉しいような、ちょっと緊張するような気持ちで当日を迎えました。
撮影場所は、大垣市の「奥の細道 結びの地記念館」周辺。
土曜日の早朝、まだ太陽が低い時間帯から撮影スタートです。
「肩の角度はこれで良い?」「ちょっと絞ってみようか」と、Wさんとの楽しい会話で進む撮影。
柔らかな自然光に包まれて、いい雰囲気で撮れていたのですが……。
終盤にさしかかった頃、事件が。
なんと、ストロボがご臨終。
思い返せば、撮影中盤で風のせいでストロボがスタンドごと倒れてしまったんです。屋外撮影あるあるです。
そのとき、ヒビが入っていたのでしょう。ついにホットシューがポッキリ折れてしまいました。
やっぱり、予備のストロボやカメラは常に持っておくべきですね。
いい勉強になりました。
Wさんにはページ後半の写真を提示して、その中からWさんが選んだのがこの一枚です。(私のイチオシでした)なんだか目の前にモデルさんがいて話しかけている感じがしますね。
レンズは私の大好きなカールツァイス・マクロプラナー100mmです。
柔らかい写りが人物の魅力を引き立てます。
ただしこのレンズ、マニュアルフォーカスなので、ピンボケになりやすいのです。(いやいや私の腕前の問題ですね)
私は老眼なので、ファインダー内のフォーカスインジケーターが頼りです。おかげさまでこのショットはガチピンでした。
メガネに映り込んだストロボの反射や髪の乱れなどをフォトショップで修正して出来上がりです。
女性の場合はお肌を整えますが、顔のシワなどはそのままにして風格を出しました。
そのほかのショットです。
ガチピンです。2オシです。
ガチピン。